世界のお弁当シリーズ、今回はオーストラリアです。
オーストラリアといえば、コアラやカンガルーなどの動物や美しいビーチなど大自然のイメージ。日本からの観光客や留学生などにも人気の国です。
Bento&coでもオーストラリアからの注文は年々増えています。
今回はオーストラリアの食、そして、お弁当についてオーストラリア人スタッフのレベッカさんに聞いてみました。
こんにちは、レベッカさん。
オーストラリアの食やお弁当について教えてください。
1、オーストラリアで家から職場や学校にランチを持っていくお弁当の文化はありますか?
はい、ありますよ。私たちは「Lunch Boxes」と呼んでいます。日本のように給食はないので、たいていの子供たちは家からランチボックスを持ってきます。
とても大きいお弁当箱ですね。カラフル!仕切りがあって使いやすそうです。
2、オーストラリアのお弁当はどんな内容ですか?
昔ながらのお弁当といえば、サンドイッチ、そしてフルーツやミューズリーバー(オーツ麦など数種類の穀物とドライフルーツ、ナッツなどが入ったシリアル食品をバー状にしたもの)、もしくはナッツなどが一般的です。
実は、最近のオーストラリアのランチボックスは、日本のお弁当をイメージしたような仕切りがたくさんあるものが多いんです。最近、子供のいる友人から、子供のお弁当箱に日本風のお弁当を作るのが流行っていると聞きました。インスタグラムでもかなり人気があるようです。
大人にとってお弁当というものは、子どもの頃のランチを連想させるため、少し子供っぽく感じることがあります。多くの人はお弁当箱の代わりにクーラーバッグを持参します。昨夜の残り物をタッパーに入れただけの極めてシンプルなものになることがよくあります。もちろん、カフェやスーパーでお弁当を買う人もたくさんいますよ。
こちらは以前紹介したオーストラリア在住の@bentomonoさんのお弁当写真。
やはり仕切りがたくさんあるお弁当箱を使っておられますね。
これがクーラーバッグというもの。保冷バッグにリンゴなどのフルーツやサンドイッチなどを入れて持っていくそうです。
3、日本のお弁当をスーパーやレストランで見かけますか?
はい!スーパーではあまり見かけませんが、レストランではよく見かけます。
鶏の照り焼きや鶏の唐揚げが人気ですが、シャケやウナギなどいろいろな種類がありますよ。
おにぎり弁当はあまり見かけませんね。私のお気に入りは、近所の日本料理屋さんの揚げ出し豆腐弁当です。
4、「Bento」というワードはオーストラリアの人は知っていますか?
はい、ほとんどの人が知っていると思いますよ。でも、家で作って詰めるお弁当というよりかは、レストランで食べるお弁当を連想すると思います。
オーストラリアのレストランのお弁当。こちらはとても豪華な感じ!
こちらはテイクアウトのお弁当。いろんなおかずがあって美味しそう。
サーモンが多いですね!
オーストラリアでは普通に日本のお弁当を食べることができそうですね。
5、 オーストラリアではどんな日本食が人気ですか?普段はどんなものを食べていますか?
日本食の中で一番人気があるのはやはり寿司でしょう。日本でいうところの「コンビニおにぎり」のような感覚で、手軽なお昼ご飯として巻きずしを食べます。また、ラーメンなどの麺類も人気があります。私はベジタリアンなので、豆類や豆腐をよく食べます。家では炒め物、野菜の煮込み、カレーなどをよく作りますよ。
6、日本にはないフュージョン日本食はありますか?
オーストラリアで毎日食べている寿司は、まさに "アメリカンスタイル "です。日本では見ない具材もよく使います。アボカドなどもよく使います。
また、小さな日本食のテイクアウトのお店もたくさんありますが、実際は他の国の人たちが独自の味付けをして経営しています。お寿司にスイートチリソースをかけたものが出されたら日本人はびっくりすると思いますよ。
オーストラリアの寿司店のメニュー、確かにチキンやアボカドなど入って日本とは違いますね。
7、オーストラリアの方はどんなタイプの食べ物が好きですか?
オーストラリアは多文化の国なので、最近は毎日の食事もバラエティに富んでいます。
日本の一汁三菜のように、オーストラリアでは伝統的に「meat and three veg お肉と三菜」と呼ばれるものがあり、私の祖父母はよくこれを食べていました。ラムチョップなどの肉類と3種類の野菜、そしてバターを塗った白いパンが添えられています。また、オーストラリアでは季節のフルーツがたくさん採れるので、それを食べることが多いと思います。
他にもオーストラリアの代表的な食べ物があります。皆さんが知っているものもいくつかあると思います。
ミートパイとソーセージロール
バーベキュー
ベジマイト
ラミントン(お菓子)
Tim tams (チョコレート菓子)
レモンマートル、ワトルシード、ペッパーベリーなどの郷土調味料
こちらがミートパイ。とっても美味しそう。
オーストラリア名物のものが色々ありますね。
こちらがベジマイト。こちらオーストラリアやニュージーランドで非常に人気のある発酵食品なんです。さまざまな野菜をイースト菌で発酵させたもので、その独特の塩辛い味とビール酵母のような香りで知られています。
8、日本料理の印象を教えてください。レベッカさんは日本に住んでいた経験がありますが、日本に行ってから印象が変わったという食べ物はありますか?
オーストラリアでは、日本食は季節感があり、うま味が際立っていて、上品に盛り付けられた料理というのが一般的な印象だと私は思います。私たちが実際にオーストラリアで食べている日本食はあまり健康的でなかったとしても、オーストラリア人は日本食を健康的だと考えています。(笑)
日本に行く前は納豆のことが気になっていて、馴染みのない味だと聞いていましたし、食感も慣れるまで難しいと思っていました。でも、結局は納豆が大好きになり、毎日食べていますよ。
その他に和菓子も大好きになりました。一般的に、あんこやお餅のようなものは、私たちが慣れ親しんでいるスイーツほど甘くないので、オーストラリア人は、少し「物足りない」と思う人がいると思います。でも、一度目線を変えて和菓子を理解していくと、素晴らしい味と食感を楽しめるようになります。
9、日本にいたときに恋しかったオーストラリアの食べ物はなんですか?
私は断然ヨーグルトとチーズが恋しかったです。オーストラリアは酪農が盛んなので、乳製品はとても安くておいしいんです。また、アイシングをしたケーキも恋しくなりました。日本のケーキも美味しいですが、オーストラリア式のアイシングケーキが恋しいです!特に誕生日にね。
10、オーストラリアではフェアリーブレッドというものがあるそうですね。どんなものですか?
フェアリーブレッドは白いパンにバターとスプリンクル(スプリンクルはこの写真のような丸いものでなければなりません!)を塗ったものです。
これはちょっとニッチな食べ物で、子供の誕生日パーティーのために特別に作られます。
フェアリーケーキもありますよ 上に乗っているのが羽のように見えますが これはカップケーキで、中にクリームとジャムが入っています。
とっても可愛いケーキですね。子供たちが喜びそうです。
アイシングケーキというのもオーストラリアではポピュラーなんですね。
日本では確かに焼き菓子やふわふわのケーキが多いですね。
オーストラリアは日本とは違ったお弁当スタイルがあり、家にあるものを入れて持ち運べるクールバッグというものがあるのは驚きました。
全体的にシンプルなお弁当が多いですね。フルーツが美味しいからフルーツは欠かせませんね。
そして食事も一汁一菜ではないですが、お肉と三菜というものがあるのも初めて知りました。
酪農が盛んということもあり、乳製品やお肉などが美味しくたくさんオーストラリアでは食べられているという印象を受けました。
いろんなオーストラリア特有の食べ物や特徴もあって 知らないことが多かったです。レベッカさん、とてもおもしろいお話をありがとうございました。