Bento&coで販売している木製弁当Miyama bentoは皆さんご存知ですか?
これらの弁当箱を作っておられる山匠代表の馳平(はせひら)さんがBento&coに来られました。今回はスタッフがインタビューをしました。
山匠は、京都の美山にあります。
山に囲まれ自然あふれる美山、美山牛乳や茅葺の家などがある「かやぶきの里」が有名です。雪が降る時は観光バスが出るほどです。海外の方からも近年は人気があり、たくさんの人が訪れています。
Bento&coと馳平さんの出会い
出会いは、NHKのサラメシという番組でBento&coが紹介された2012年になります。この番組をご覧になった馳平さんがBento&coに来て木製弁当箱を販売してくれないかと提案しに持ってきてくださいました。
それを見た代表が「京都で作ったお弁当箱、そしてどれもが1点限りの貴重な木材を使ったもの、綺麗な商品だから海外の人も気に入る」ということで販売を海外サイトから開始しました。
Miyama Bentoと27時間テレビ出演
2018年9月、フジテレビの27時間テレビで食がテーマということで、Bento&co代表が出演しました。Bento&co代表がテレビで紹介するために選んだ商品はこちらの遊山弁当です。
明治時代に徳島県で使われていた弁当箱「遊山箱」。三段式で遠足などに使われていました。昭和40年代まで使われていましたが、今はつくり手がほとんど居なくなり幻の弁当箱となっていたものです。
代表が山匠さんの遊山箱を持って、スタジオに登場。フランスの超一流シェフにお弁当を作ってもらうことになりました。「シャトーレストラン ジョエル・ロブション 」の総料理長ミカエル・ミカエリディスさんがたけしさんの為にお弁当を作ってスタジオまで持って来られました。3段の遊山弁当に1段ずつ素敵な盛り付けをされました。
この放送後、テレビで紹介されたお弁当箱ということで遊山弁当を日本語サイトでも販売し、番組をご覧になった方が注文してくださいました。
今も海外サイト、日本語サイトで馳平さんのお弁当箱は販売しています。
馳平さんに美山や弁当箱の製作のことを伺いました。
Bento&co「馳平さん、こんにちは。この仕事はどれくらいされていますか?」
馳平さん 「54年くらいはこの工芸の仕事をしています。」
Bento&co 「これらのお弁当箱を作るのにどれだけ日数が必要ですか?」
馳平さん「製作はこの一段弁当なら10日間ほど、この遊山弁当なら1ヶ月ほどかかります。どちらも10個位を同時に並行して作っていきます。木材は山に入って切りに行くんです。結構重労働ですよ。大きいものだと直径1~2メートルありますからね。それを水に浸けておきます。それから木材を7~8年くらい置いて乾燥させて使います。商品を作る際に木目の傷などが削って出てきたり、割れたりすると使えないということもあるんです。希少な部位を使って製作しています。」
写真提供 森の京都より
Bento&co「すごく気を使う作業ですね。」
馳平さん「そうですね〜、手間はかかりますね。工房にはたくさん木材が置かれてるんです。他のスタッフもいるので今は重労働はさすがに私はしませんが、木材を探すところからだと大変な作業なんです。」
写真提供 森の京都より
Bento&co「他にも弁当箱を作る際に難しいところなどありますか?」
馳平さん「表面に木目があるでしょ?これを曲げて木目が大体合うようにしているんです。二重張りにしています。木目がいろいろですからね。」
Bento&co「なるほど、確かにこれが一つ一つ違って美しいですね。自然に見えるようにするのは大変な手間ですね。」
馳平さん 「八角弁当というのもありますが、これは一つ一つ八角部分の一辺を作ってジョイント部分の穴を彫り、もう一つを差し込んでいき丈夫にしています。」
Bento&co「ひとつずつジョイントされているんですね。」
美山について
Bento&co 「ずっと美山にお住まいですか?」
馳平さん 「いいえ、和歌山の新宮市出身です。あちらは台風とか災害があるでしょ、それで美山に引っ越したんです。父親、祖父は家具など主に作ってたんですが、私は銘木を使った工芸品などを作りたくてお箸やお香立て、こういった弁当箱などを作るようになりました。こういった細かい作業が好きなんでしょうね。」
Bento&co 「ずっと美山ではないんですね。美山のオススメとかありますか?」
馳平さん「そうですね〜、鹿肉とか牛乳、今だったら栃餅とかですかね」
Bento&co「今だと蕎麦の花とか咲いていますね。鹿肉お好きですか?」
馳平さん「私は食べませんけどね。そう、蕎麦は今の季節咲いてますね。いろいろ美山は動物が出てきますよ。」
Bento&co「そうですか、美山牛乳は有名ですね。」
馳平さん「昔はね、小さい頃ご飯に牛乳かけて食べてたんですよ、牛乳の甘みで美味しくてね。」
Bento&co「ご飯に牛乳ですか?何かを入れるんですか?」
馳平さん「いや、牛乳だけです。よく食べてましたよ。」
笑...
購入されたお客さんより
馳平さんにMiyama bentoを購入した海外のお客様の写真を見ていただきました。
Marta P.さんのお弁当写真とコメント
「このお弁当箱は素晴らしいお弁当箱です。サイトで見ていたよりも実物は良かったです。」
馳平さんもこの写真をご覧になられて喜んでおられました。
「海外の方ですか、お弁当で使っておられるんですね〜。」
と、 馳平さんも笑顔で写真を見つめていました。
最後は社長と記念撮影!
Miyama Bentoは木材を選ぶところから製作までたくさんの手間と時間をかけて作られます。
どれも木目が違うので全てひとつひとつが1点もののお弁当箱です。
このような貴重なお弁当箱を皆さんもぜひ使ってみませんか。
お弁当箱としてだけではなく入れ物としても使用できます。
京都美山に行かれる際はこちらの山匠さんの工房を訪れてみてください。
銘木工芸 山匠
〒601-0755 京都府南丹市美山町静原九鬼ケ坂8
TEL 0771-75-0291
E-mail yamasyo123@cans.zaq.ne.jp
HP http://www.kyoto-yamasyo.com/